2008.12.13 <<14:13 .
No.101 特に危険な町
白内障の手術費用の適正額白内障とレンズの選び方肺がんの初期症状はここに注意あなたのまちは大丈夫?自治体財政の「健康診断」
12月13日10時1分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000009-yom-bus_all
深刻な病を早期発見するための新しい「健康診断」が始まった。といっても、自治体財政の話。破綻(はたん)しないように住民に監視してもらおうと、今年から四つの指標(%)が公表されるようになった。さて、あなたのまちは大丈夫?
長野県王滝村は8月、2007年度決算に基づく四つの指標を公表した。直営だったスキー場の経営難で借金返済が多く、指標の一つ「実質公債費比率」が「赤信号」とされる財政再生基準(35%以上)を6・6ポイント上回った。
実際に基準が適用されるのは、08年度決算分から。総務課財務係長の橋本悟志さん(44)は「住民には行政サービスなどでしばらく我慢をしてもらうことになる」と話すが、「村への苦情や問い合わせはない」そうだ。
自治体破綻なんて遠いまちの話のように思える。しかし、そうでもない。国の管理の下で財政を立て直す財政再建団体制度が始まった1955年以降、指定は885自治体に上る。県が指定されたこともある。実際に破綻すると大変だ。
07年3月に再建団体に移行した北海道夕張市は、18年かけて353億円の借金を返す。職員の給与は平均3割削減、市民も市民税や公営施設使用料が上がり、学校の統廃合と老人ホーム廃止などが進む。市の若手職員からは「本当にこのまま十何年も続けるのか」という声が漏れる。
こんな事態を避けるために、危ない自治体を早く見つけようと07年6月に制定されたのが、「地方自治体財政健全化法」だ。竹中平蔵氏が、総務相時代に旗振り役になったという。
総務省は「この法律に基づき自治体が公表する四つの指標を見れば、借金の多さや将来の財政上の不安がわかる。住民が知らないまま財政が悪化するという事態を防げる」とする。
自治体自身で治療(改善)する「早期健全化基準」と、国に治療を助けてもらう「財政再生基準」が設けられ、自治体は、決算(現在は07年度)に基づく指標を速やかにホームページに公表するよう求められている。ただ、掲載していなかったり、どこにあるのか見つけにくかったり……やはりお役所仕事?
最後にツケを回されるのは住民だけに、小西砂千夫関西学院大教授(財政学)は「指標の性格を学び、自分の目で数値を見ておくのも住民の良識」と言う。(森洋二、杉原洋嗣)